Compact-Life

30代共働きが注文住宅・狭小住宅を建てた記録と、そこでの生活雑記です。

注文住宅の住宅ローン

普通の住宅ローンは複数回決済ができない=注文住宅では使えない/使いにくい

注文住宅の住宅ローンは「分割融資」や、JAバンクの「留保金制度」のように住宅ローンが一本化できるものを利用したい。

ここが注文住宅を購入する上で、「そうなの!?」ポイント1です。

注文住宅も戸建ても家や土地を購入するために必要な資金について「総額」で審査を受けているのに、通常の住宅ローンの決済は一回きりで分割決済はできないんですよね。

恐らく決済の都度担保を設定したり、そもそも住宅の中間金には担保が取れないからでしょう…

この辺の困りごとは、いざ建てているとき、ネットで探してもあまり見つからなかったです。なので本ブログにはしっかり書いておこうと思います。

経緯

土地売買の契約をしたものの住宅ローンの融資が受けられないと土地の決済ができなります。

借り入れ利率の安さから1本に絞っていたauじぶん銀行で融資いただこうと手続きを勧めていったのですが、同行では「分割融資」ないし「つなぎ融資」の取り扱いがないことが判ってピンチに。

注文住宅でお金が(用意がなければ融資を受ける)必要となるタイミングは下記のようになると思うのですが、①〜④の融資には対応していないということでした。

手続きの流れ*1*2 支払うもの 支払金額例
① 土地契約締結時
土地手付金支払い
50万円
② 土地決済・引き渡し時

土地残代金など支払い

1,500万円
③ 注文住宅メーカー建築請負契約締結・着工時
契約金支払い
50万円
④ 建設中間時(上棟時)
建物中間金支払い
850万円
⑤ 住宅完成・引き渡し・所有権移転
建物残代金など支払い
700万円

また、他の銀行の「つなぎ融資」で①〜④に対応していても、無担保ローンなので高金利な上、都度契約手続き・諸費用が掛かってくることが判りました。

住宅ローンの相談にも乗っていただけると、注文住宅メーカーの方からお話いただいていたので率直に相談したところ、「JAバンク」を紹介いただけることになりました。

JAバンク」で注文住宅の住宅ローン融資を受けたメリット

  • 土地購入から住宅建設まで複数回の決済(↑①~⑤)が1本の住宅ローン契約で済む(留保金制度)

  • 借り入れ利率が1つ(留保金制度)

  • 決済の度に余分な契約や費用が不要(留保金制度)

   = 支払いは通帳とハンコと書類だけで済む

他に、住宅メーカーさんとJAバンクがよく連携してくれるので、家に関する書類は当方を通さなくてもやりとりしてくれるのと、JAバンクへの審査、融資契約のアポイントもメーカーの方がやってくれるので、とても楽でした。

借り入れ利率はネットバンクに比べると高かった(といっても私の勤務先の取引先である市中銀行の「お取引先従業員さま」利率と同じレベル)ですが、上記のように手間がかからない点が共働きの私達にはありがたかったです。

また、JAに限らず、住宅メーカーさんに相談すれば、注文住宅で使いやすい住宅ローンを扱っている金融機関に繋いでいただけると思います。

JAバンクから融資を受けることですが、同バンクの存在は知っていたことと、店舗も新居から車で行ける範囲でしたので違和感はなかったです。

事前のライフプランで問題ないことを確認済みだったので、35年のほぼフルローンを契約しました。

返済

すべての融資が終わってからトータルの借入金に対する返済(元本+利息)が始まり、

それまでは利息分の支払いだけでした。

その利息分は、注文住宅メーカーなどに支払いがあった元本分、都度増えていきます。

土地決済

土地決済と融資契約は同時に行われます。

私の場合は、JAの事務所で行われました。必要なものはメーカーさんの営業さんを通して、案内がありました。

払ったものは①土地代、②仲介手数料(3%)、③JA手数料、④司法書士費用です。

司法書士費用についてはJAから融資を受けた際は、登記の手数料に特例が適用され、通常の債権額の0.4%から、0.15%に軽減されるそうな。

これで得するのは数万円でしたが、嬉しいサプライズでしたよ。(往々にして家を建てるときに数万円は誤差になってしまいますが…)

後日、所有権移転登記を終えた証明書の控えや、登記識別情報の書類が司法書士の先生から送られてきました。

*1:③の前に設計料の支払がある注文住宅メーカーもあるそうです。

*2:④が複数回になるメーカーもあるそうです